きのう2015年10月7日(水)にTwitter友達のasaさん(@hadashi1029)と高尾山口駅〜景信山往復の裸足トレイルランニング。もう1人、一緒に裸足トレイルランニングしたいという男性がいたが、残念なことに仕事が入って不参加となった。
裸足グループトレイルランニング初体験。さて、どうなることやら。
高尾山の天気はどうだった
昨日は少しばかり雲があったものの終日お天気に恵まれた。冷たい風が吹いていて動いていても汗かかずのトレイルランニング日和だった。
服装、装備
トップス。モンベル ジオラインLW ハイネックシャツ、ファイントラック ドラウトエア ジップT、モンベル EXライトウインドベスト。
ボトムス。BVD BODY GEAR 吸水速乾 マイクロビキニ、モンベル ジオラインLW ロングタイツ、ユニクロ ポケッタブルショートパンツ+。
ユニクロ MEN アイプロテクトエイトカーブ。
バックパック。SALOMON S-LAB ADV SKIN3 12SET ホワイト。
補給。水を入れたソフトフラスク500ml×2本。塩熱サプリ。塩熱飴スポーツ。キッコーマン 成分無調整豆乳200ml×1本。
ファーストエイドパック。湿潤療法準拠の絆創膏やパッド類。くっつく包帯。消毒ガーゼ。ハサミ。
雨具。モンベル バーサライトジャケットとバーサライトパンツ。
その他。Buff ® Visor Buff Anton。『高尾山・景信山 陣馬山 登山詳細地図』、フェイスタオル、着替え等。
高尾山口駅で待ち合わせて出発
9時40分過ぎに高尾山口駅で待ち合わせ。コインロッカーに裸足トレイルランニングに必要ない荷物を入れた。
ケーブルカーの鳴滝駅前でXero Shoes Amuri Venture を脱ぐ。スーパーの袋に入れ、SALOMON S-LAB ADV SKIN3 12SETの背中のポケットに入れて出発。
ルールは「裸足で無理だと思った時点で即バックパックに入れた履物を履いて行動しよう」。
「楽しく走る」が裸足トレイルランニングのモットーだから。
高尾山〜景信山往復裸足トレイルランニングの行程
路面に対応することに夢中で詳細の再現ではなく、『高尾山・景信山 陣馬山 登山詳細地図』を見て記憶から思い出しながら行程の概要を記す。また時間は写真の撮影時間から類推。記憶違いがあるかもしれないけれど予めご容赦で。
午前10時ごろ清滝駅から出発。
トレイルランニングに詳しいasaさんお任せコースで高尾山頂上まで裸足トレイルランニング。
高尾山ケーブルカー清滝駅→琵琶滝コース→病院坂コース→1号路 猿園→4号路→1号路坂→高尾山頂上。
11時過ぎに高尾山山頂に到着。富士山が見えなくて残念。しばし景色を堪能してから出発。
城山まで行くことに。なるべく高尾〜陣馬縦走コースに沿った右の脇道に入りながら城山に。日影が多い。
途中、粘土質の路面に左足が滑って倒れた。反射的に左手で手すりになっているロープを掴んで起きた。どこも路面につかず、服に土一つ付かずきれいなままで我ながら驚いた。体が賢いことに感謝した。
最後は日影林道コースから城山へ入った。12時過ぎくらい。
城山茶屋からInstagramに写真をアップロードしようとしたが、auのLTEは圏外で3Gも微弱。私のiPhone 6s Plusから写真をアップロードできなかった。
ご夫婦ハイカーと話しながら城山茶屋のなめこ汁を飲んで塩分補給。運動しているから美味しい。
asaさんと『高尾山・景信山 陣馬山 登山詳細地図』を見ながらどこまで裸足でトレイルランニングできそうか検討。高尾山から城山まで意外に早く到着したから、景信山くらいまで行けそうだということになった。
12時40分くらいに出発。小仏峠当たりだったか相模湖を写真に収めた。
小仏峠から高尾〜陣馬縦走コースで景信山までまっしぐら。路面により裸足で歩いたり駆け抜けたりを楽しんだ。
13時10分ごろ、景信茶屋に到着。
営業してない景信茶屋の椅子に座って休憩。ハイカーに聞いたら景信山はもう少し先らしい。asaさんと相談してここから復路へ。
ほぼ高尾〜陣馬縦走コースで一丁平。確かそこで地下足袋を履いたおじいさんに会う。裸足に驚いていたが、そのおじいさんも地下足袋でわかってるハイカーだった。地下足袋おじいさんと別れて先に。
そこから15時ごろ富士見台園地の東屋に着いて休憩。先に休憩していたおじいさんが遠くに見える街並みを解説してくれた。
今度は高尾山頂上を避けて右側の脇道から稲荷山コースへ入る。砂利道がけっこう続いた。東屋で休んでいる間に地下足袋おじいさんに会ったハイカーから声をかけられたり、先に会ったご夫婦のハイカーから「あれ? 今日、裸足で走っている人に4人も会っちゃった」とか言われて楽しく話して、最後は階段をスタコラサッサと15時30分くらいに足の裏も含めて無事に下山。最後まで裸足で行動できた。
昼食がなめこ汁だけだったから、asaさんから特製おにぎりをいただいてパクパク。ごちそうさまでした。
高尾山を後にする前に缶ビールと饅頭で乾杯。
最後は送迎バスでふろっぴぃの湯でくつろいでJR高尾駅から帰宅した。
高尾山口から景信山往復の走行距離は?
走行距離をiPhone 6s Plusをユニクロ ポケッタブルショートパンツ+のポケットに入れて計測。使用アプリはiSmoothRun Pro GPS。
でもいつの間にかiSmoothRun Pro GPSが終了していたり、iPhone 6s Plusが再起動して、走行距離を計測できなかった。
地図やインターネットで他のハイカーの記録から類推すると往復15〜17km程度のようだ。
便利だったiPhoneのAirDropによる写真交換
asaさんも私もiPhoneで写真撮影していた。それがラッキーだった。お互いに撮影した写真を交換したいという話になってAirDropによる写真転送を試みた。
景信山の景信茶屋近辺でdocomoもauも電波が圏外。でもAirDropには3GやLTEは関係なく使える。
送信側と受信側のiPhoneでコントロールセンターにあるAirDropで「すべての人」を選択。送信側のiPhoneの写真アプリで相手に共有したい写真を複数選択。受け取ってもらいたいiPhoneのアイコンをタップするだけ。受信側のiPhoneに即座に取り込める。私も初めてAirDropを使用して便利で驚いた。
裸足トレイルランニング覚え書き
今回の高尾山口駅〜景信山往復裸足トレイルランニングでは幸いにも2人とも足の裏が無事で下山できた。
以下、私の裸足トレイルランニングの所感を書く。参考になるかならないかはあなたしだい。裸足トレイルランニングに挑戦するなら自己責任でどうぞ。
もし裸足トレイルランニングをするなら、トレイルランニングの常識的な準備や行動は当たり前とした上で、目の前の路面に意識を集中して歩いたり走ったりすると良い。
足運びは場面にもよるが、舗装路より狭いストライドで素早い脚の切り返し。そして基本の高重心。高重心のまま体を上下できるとおもしろいように重心で遊べる。
舗装路よりもトレイルランニングではさまざまな種類の路面が出てくる。これに凸凹の面が加えられるから、さらに複雑な路面になる。
土。砂利が敷き詰められた土。固めの土。ある程度の大きい石が埋め込まれた土。ところどころ草が生えた土。そこここに木の根がぽっこり出ている土。水溜り。粘土質の土。ぬるぬるで滑りやすい。
粘土質の土では1度、右足首を捻って捻挫しそうになり、しばらく足首からふくらはぎまで違和感があった。トレイルランニングしているうちに血行が良くなって?違和感が消失した。
大きな根っこが密集している場所は要注意。何度か趾をぶっとい木の根っこにぶつけてしまった。ぶつけた時に痛買っただけで、幸いにも後はなんともなかった。
岩。ごつい岩が重なって露出している路面。
階段。板を敷いて段差があまりない階段。板の変わりに土留めの間に砂利が敷き詰められた階段。土より高い土留め。極端な段差がある階段。コンクリートの板が敷き詰めてある坂。
連続で出てくるこれらの路面で瞬時によりよく安定して次の一歩を踏み出せる足場を見つけて足を置く能力が求められる。まるで「さて問題です。あなたが安全に置ける当たりの足場はどこでしょう? 外れたら怪我したり、最悪の場合は死にます」というクイズを毎瞬出されているようなものだ。しかも裸足。足を保護するものはない。経験と勘がモノをいう世界。
今回はasaさんの足取りを参考にさせてもらいながら裸足トレイルランニング。
裸足にも関わらず得意の土の下り坂でasaさんが脱兎のごとく速く下っていく。それに付いて行ったが、粘土質の坂道で滑ったら先に走っているランナーも巻き添えになる可能性あるよなぁ、と思いながら気をつけて走った。
下り坂でもトレイルランニングの基本どおりに片足ずつ左右に着地していった。大腿の内側の筋肉をよく使う。砂利や石の上を歩く場合、足の裏の痛みを恐れて体を曲げて恐る恐る歩く時、骨盤が後傾してしまうこともある。そういう時こそ骨盤前傾、高重心。できていればその方が軽くて柔らかい着地になるはず。
私の場合、足の裏のアーチがまともに機能している間は砂利道で着地した時に趾からかかとまでふわっと砂利や石を包んでくれる感覚になる。
裸足トレイルランニングでしか味わえないさまざまな路面は足にいろんな学習をさせてくれる良い教材。逆にいうと短時間でさまざまな路面に対応しなければいけないから、舗装路よりも足の裏を含めて疲労しやすい。
足の裏で石がとても痛く感じてきたら、着地による耐久力が下がって足の裏が疲れている証拠。裸足トレイルランニングの止め時が近づいている。
『BORN TO RUN』著者のクリストファー・マクドゥーガルさんはNumber Do vol23のスペシャル・インタビュー記事「『BORN TO RUN』の先に見える世界。」でこう言っている。
裸足ランのいいところは、走るのを止めるタイミングがわかることです。脚が痛くなった時が止め時なのです…中略…裸足で走り始めて、止めるタイミングがわかるようになるにつれ、裸足ランが身について行くのを感じました『Number Do』vol23, 17p
さらに無理をすると一歩ごとに石を痛く感じたり痙攣しそうになるから、そうなる前にバックパックに潜ませている履物—大概はサンダルだろう—を履いて行動する方がまだ良い。
往路で「まだ行ける」場所で寸止めにする方が良い。往路で無理すると、復路で足の裏の痛みがきつく感じられて一歩一歩が苦しい下山になる。
楽しいところで止める。裸足ランニングの良いところ。
裸足グループトレイルランニングは難しい?
今回で裸足トレイルランニング3回め。グループ1回めのトレイルランニング。
今回の高尾山〜景信山往復裸足トレイルランニングは普段から裸足に慣れて、トレイルランニングの作法やランニングフォームを心得ているベテランのasaさんと走って良かった。もし裸足初心者や無謀なトレイルランナーだったらと思うとゾッとした。
といった課題はあるものの、機会を見て気心知れた良識あるトレイルランナーと少人数で裸足グループトレイルランニングをしてみたい。
話しながら走ると楽しいし、短い時間に感じられるから。