裸足ランニング・ベアフットランニングの実践記録

裸足ランニング

高尾山裸足ナイトトレイルランニング初体験

高尾山裸足ナイトトレイルランニング初体験

投稿日:

高尾山で裸足ナイトトレイルランニング2017年8月3日木曜日に初体験。

これまで高尾山から陣場山の往復で、裸足トレイルランニングを満喫してきた。

すべて午前中から入山して午後下山、という山行。

今回は夕方から入山して、夜になったら稲荷山コース入口に戻る計画。

目的

五感で高尾山(の自然)との交歓。

ウェア

モンベル ジオラインL.W.ハイネックシャツ Men's Sサイズ ブラック。ユニクロ ドライEXポロシャツ(ジップ・半袖)67 ブルー MEN Sサイズ。

ユニクロ MEN エアリズムメッシュボクサーブリーフ(ローライズ)。モンベル ジオラインL.W.タイツ Men's Sサイズ ブラック。ユニクロ ポケッタブルショートパンツ+。

パタゴニア ダックビル・キャップ。

雨天用……モンベル GORE-TEXバードビルキャップをユニクロ ポケッタブルショートパンツ+の後ろポケットに入れた
。アシックス ポンチョ XTG162-00をバックパックに入れた。

装備

バックパック……サロモン S-LAB アドバンスド スキン 12セット 2015年。

ハイドレーション……サロモン ソフトリザーバー1.5L。

バッテリー類……チーロ パワープラス3 13400mAh 2ポート Auto-IC機能搭載 (ホワイト) CHE-059-WH。アップル純正ライトニングケーブル。

ヘッドライト……ペツル リアクティックプラス コーラル。ヘッドライト ブラックダイヤモンド スポット 200ルーメン アルミニウム 2016年版。

小物……ダイソー トイレに流せるウェットティッシュ(10シート入り)。消毒シート。ポケットティッシュ×2パック。

補給……梅タブレット4個入り1袋。3時間程の行程と想定して。

その他……海塩。目的その1、もし蛭に吸われた時に使う。但し効果不明。目的その2、塩分補給。ゴミ袋。

バッテリー類以下、適宜フリーザーパックに入れて、バックパックに装備。

ナビゲーション……『高尾山・景信山 陣馬山登山紹介図 全82コース』。サムコンパス Ra-shin1。

装備しようとして忘れた物

家に忘れてきたもの

虫に刺された時のポイズンリムーバー。

ハイドラパック ソフトフラスク500(SF 500、500ml、オレンジ)に、転倒等で傷ができた時に泥等を洗い流すための水道水。

ハンドライト。ジェントス 閃シリーズ SG-330(150lm、9時間点灯、防塵、1m防水 IP67準拠、2m落下耐久)。

駅のコインロッカーに入れたバッグに忘れてきたもの

エマージェンシーキット。

熊鈴。

山行計画

最初の計画は、23時くらいから登って翌朝8時に京王高尾山温泉 極楽湯にイン。

だけれども初体験でということで、自分が対処できる現実的な計画に変更した。

夕方、稲荷山コース入口からスタート。

高尾山裸足トワイライト・トレイルランニング、という感じ。

明るいうちに高尾山〜陣場山縦走コースを進む。正道、巻道問わず。

ざっくり日の入り19時に高尾山山頂付近に戻れる場所まで進む。

ここからが裸足ナイト・トレイルランニング。初心者らしく。

そこから折り返して20時に稲荷山コース入口に戻ってゴール。

アフターは、高尾山温泉 極楽湯で汗と汚れを落とし、夕食。

高尾山裸足ナイト・トレイルランニング往路

高尾山口駅コインロッカーにバッグやルナサンダル オリジン・ウイズ・トラディショナル・レザー・レースを入れてしばしお別れ

高尾山口駅コインロッカーにバッグやルナサンダル オリジン・ウイズ・トラディショナル・レザー・レースを入れてしばしお別れ

ロッカーにトレイルランニングに、トレイルランニングに要らない荷物を入れたバッグ等を突っ込んだ。ルナサンダル オリジン・ウイズ・トラディショナル・レザー・レースともここでお別れ。

頼れるのは自分の裸足だけ、という状態で高尾山に入る。

裸足だと集中力が増す。大地と足の裏で直に触れて感じられるのが良い。

自然にも優しい。

高尾山口駅前のベンチに座る。

iPhone 6s Plusとペツル リアクティックプラスをBluetooth経由MyPetzlLightアプリでペアリング。即成功。

トレイルランニング Max Autonomy プロファイルを選択して、リアクティックプラスに送信。

MyPetzl Lightアプリ トレイルランニング・プロファイル

MyPetzl Lightアプリ トレイルランニング Max Autonomyプロファイル

MyPetzl Lightアプリによると、バッテリー容量が99%で照射時間12時間できるらしい。これ便利。

リアクティックプラスをバックパックに入れた。

ガーミン ハートレートセンサーHRM-Run装着。

立ち上がって稲荷山コース入口まで歩く。

この時期、たぶんこれからビアガーデンに行くであろう多くの人が清滝駅に向かって歩いていた。

曇りで、それなりに暗い。

稲荷山コース入口でガーミン フォアアスリート® 935の記録を毎秒からスマートに変更。

STARTボタンを押して、あらかじめ入れておいたトレイルランニングアクティビティを選択してスタート。

開始時間は17時37分。

左手に『高尾山・景信山 陣馬山登山紹介図 全82コース』を持って。サムコンパス Ra-shin1は、バックパックのポケットに入れた。

本当は16時くらいから入る予定が諸般の事情で後ろにずれた。時間がない、急げ。

さすがに夕方ともなると登る人も下りてくる人もいない。

だから気兼ねなくすいすい登れた。

途中、下山する若い男性、女性二人組と出会っただけ。

「あれぇ? 裸足ぃ?」と訊かれたから「いつもなので(大丈夫)」と返して先を急ぐ。

蝉の大合唱と、時折聞こえる鳥の鳴き声に耳を澄ましながら高尾山を独り占め。

雨が降った次の日だから、粘土質で表面が濡れてつるつるになった場所、泥濘んだ場所、水溜まりになった場所があった。

(下山の時は滑って転ぶかもしれない)

これらの場所は足を取られないように慎重に歩く。

泥濘んでいる場所は、足がぬるっとする度、その感触や冷やっこさが気持ちよくて楽しかった。なぜか幼い頃に砂場で遊んでいる光景が浮かんできてた。

所謂「泥んこ遊び」もこれくらいなら楽しかった。

粘土質で表面がつるっとなっている場所は、危ないからバランスを崩さないよう慎重に歩く。

水溜まりになっている場所は、できるだけ土が出ている場所に足を置いた。

平地で走れそうな場所は、ささっと走って先を急ぐ。

石がごろごろ露出している場所や木の根が幾重にも畝っている場所は、足の置き場を考えながら一歩一歩進む。

稲荷山コース。木が茂っている場所は暗かった。

稲荷山コース。木が茂っている場所は暗かった。

一歩で行けそうな所は二歩で、二歩で行けそうな所は三歩で、という具合。

裸足だから、足の裏を切ったり刺したりしないように前進する集中力が増す。

そんなこんなで稲荷山コースで高尾山頂に入った。

高尾山山頂到着

高尾山山頂到着

当然のことながら曇りで富士山は見えない。

(まだ明るいな)

ここから本番。高尾山山頂から陣馬山縦走コースへ。

高尾山山頂から階段を降りた所でリアクティックプラスを装備。無点灯。

もみじ台手前の三叉。

今までは裸足で走りやすい右を選択していた。今回は暗いので、拓けて明るい真ん中を選択。登ってもみじ台を越えて行く。

もみじ台を越えてまた三叉路。

正道─真ん中─は木枠と砂利で整備されている場所が多くて裸足だと走りにくい。

今度は右を選択。

暗いからリアクティックプラス点灯。

走って進んで行くうちに藪になって足元がよく見えない。

(蚊がいるだろうなぁ。刺されたら嫌だなぁ)

リアクティックプラスで足元を照らして、よく見ながら前進。

途中、(たぶん)萩原作業道に行く分岐が「通行禁止」になっていた。

更に前進。

更に藪を進む。

顔に張り付いた蜘蛛の巣を手で拭って、慎重に前進。

(これ本当に正道に出るのか? 俺、迷ってない? まだ明るいからいいか)

まるで未開の地を冒険しているようでワクワク、ノリノリで前進。

この時、実はとっくに日の入りを過ぎていたようだ。

やっとの思いで一丁平の正道に出た。

辺りは真っ暗。

ここから本当の裸足ナイトトレイルランニングだ。前進。

正道を進む。

ここで気づいた。

虫や鳥の鳴き声も移り変わっていると。

これだけでも裸足ナイトトレイルランングした甲斐があった。

無我夢中で走って、真っ暗で人気のない城山茶屋に到着。

遠くに見える街の明かりを見ながら立ちん坊休憩。

往路は、足を木の根や石でボコられなかった。少しは裸足力が進歩したかな。

もしかして19時30分を回っている?

予定時間を大幅にオーバー。

ぽつりぽつり小さな雨粒も落ちてきた。

(あら、大変)

復路

真っ暗で人っ子一人いない城山茶屋

真っ暗で人っ子一人いない城山茶屋

城山茶屋から折り返してゴールの稲荷山コース入口を目指す。

往路で巻道が藪になっていたから、正道
急いで戻る。

なるべく砂利でない木枠や土が露出した場所を探しながら走ったり歩いたり。

体力的には問題ないが、暗い分慎重になる。

モチベーションは、温泉と夕食の一択。

(早く戻って、温泉に浸かって、ステーキ定食で腹いっぱいにするぞ〜)

正道を戻っているのに、なぜかふと幽霊出たらどうしよう、と思ってしまった。

すたこらさっさ。とにかく戻る。

ブーンと音がする方向を見たらカブトムシがホバリングしてた。

地面ではぴょんぴょんコオロギが飛び跳ねてる。

草の上で寛いでいるトンボもいた。

昼とは異なる夜の高尾山〜陣馬山縦走路の顔を見られておもしろい。

ついにもみじ台手前の三叉路まで来てひと安心。

さてどの道を選択するか?

右の巻道を選択。

これがまた藪で難儀した。

蜘蛛に「悪いね」と思いながら、高く茂った草木の間に陣取った蜘蛛の巣を数度突き抜けた。

急ぐあまり集中力が切れたのか、何度か木の根で足をぶつけた。

それでも回数は少なく、大事には至らなかった。

前進しているうちに気づいた。

右の巻道ってけっこう裸足だと辛くて、けっこう遠回りだということを。

気ばかり焦りながらも、いつかは正道に出ると信じて前進。

もみじ台を背にして6差路へ出た。

正道から高尾山山頂に行って1号路を歩いて戻るか。それとも右の巻道で高尾山山頂を通らず稲荷山コースから戻るか。

(夜の裸足トレイルランニングを満喫しにきたんだよな)

右の巻道を選択。

稲荷山コースに出るまでが長く感じられた。

「ウワッ!」

稲荷山コースから下山中、2度転倒しそうになって思わず声を上げた。どちらも間一髪で水溜まりに嵌らずに済んだ。

右足裏に打撲感あり。明くる日には解消していた。

それと左足が時折攣り出した。普段、平坦な舗装路だから、不整地でしかも泥濘んだ路面だとより足が疲れるからだろう。

やっぱり登りより下りの方が難しい。

粘土質でつるつるになっている場所、石が連なっている場所、木の根が畝っている場所は登りよりもさらに慎重に一歩一歩足を置いた。

暗闇の中、助けてくれる登山者はいない。

だいぶ戻った所で明るい光が目に入ってきた。

なんと、下から歩いて来たのは水色のウェアを着たトレイルランナー。明るい光はハンドライトだった。

(この時間から登る人もいるんだ。スゲー)

「珍しい。人がいる。お気をつけて〜」

と、言われて恐縮。

挨拶を交わして下山を急ぐ。

そしたら今度はヘッドライトで黄緑色のウェアを着たトレイルランナーと遭遇。

そのトレイルランナーの目が一瞬、俺の足元を見てギョッとしていた。

挨拶を交わして、小刻みなピッチで軽快に稲荷山コースを登って行った。

そのうち川のせせらぎが耳に入ってきて心が落ち着いてきた。

稲荷山コース入口は近い。

東屋を過ぎ、旭稲荷にほっとして、これが最後と稲荷山コースの入口へ怒涛のゴール。

ペツル リアクティックプラスのバッテリー残量82%、照射時間9時間53分だった。

下山後

高尾山口駅の洗い場に寄る。ブラシと水で乾いた泥を落とした。

コインロッカーに行って荷物の整理。

ルナサンダル オリジン・ウイズ・トラディショナル・レザー・レースを履かずにもう一度洗い場に戻る。

軽く足に水を掛けてルナサンダル オリジン・ウイズ・トラディショナル・レザー・レースを履いた。

さあ、高尾山温泉 極楽湯へ。

雨の降る露天風呂から見る高尾の森もひとしお。

京王高尾山温泉 極楽湯のステーキ定食

京王高尾山温泉 極楽湯のステーキ定食

ステーキ定食を食べて、出たのが22時30分。

電車で帰路へ。

京王線で帰路へ。楽しい高尾山裸足トレイルランニングが終わった。

京王線で帰路へ。楽しい高尾山裸足トレイルランニングが終わった。

裸足ナイト・トレイルランニング雑記

サムコンパス Ra-shin1は、稲荷山コース登り最後で勉強がてら方向を確認しただけ。

それでも頭の中で実際の道と地図の方向を一致させる良い勉強になった。

照明。トレイルランニングでは、ヘッドライト ペツル リアクティックプラスでも充分な明るさだった。照度の自動調整も便利。アプリでバッテリー残量や照射時間を確認ができたり、プロファイルを覚えさられるのも良い。

ただ、750lmの明るさを誇るペツル ナオプラスだと、どのくらい明るくなるだろうと思ったことも確か。

トレイルについて。

慣れないうちは正道一本の方が良いと思った。巻道は未整備で藪になっていて照明があっても足元が見にくいから、裸足だと危険性がある。

また雨が降った日及び数日間は─特に下りでは─濡れた粘土質、水溜まり等、滑りやすく足元を掬われて怪我しやすい場所があるから、裸足ランニングはお勧めしない。乾いたトレイル狙いが良い。

裸足ナイト・トレイルランニングの利点その他。

暗闇だから、日中の裸足トレイルランニングよりも集中力が増す。五感が研ぎ澄まされて良いトレーニングになった。

登山者がいないから開放感が増す。マイペースで走れる、歩ける、研究できる。

昼とは違う高尾山〜陣馬山縦走路の顔が見られるから、いろんな発見も多かった。

たまたまなのか、時間帯がそうだったのか不明だが、蚊や蜂、アブにまったく刺されなかった。そもそもいないのかもしれないが蛭にも吸われなかった。蛇を踏まなくて良かった。

虫や鳥の鳴き声が耳に入って心地よく走れた。動物の鳴き声はまったくなくてほっとした。野犬とかいないのか?

初心者は夕方明るいうちから登って、日の入りの時刻になったら折り返して下山するのが良いと思う。

まとめ

裸足でもっと夜の高尾山を感じたくなった。これに尽きる。

人っ子一人いないから、高尾山の自然と直に向き合える濃密で貴重な時間を得られる。

「他人に気軽に裸足トレイルランニングお勧めできるか?」と聞かれたら「ノー」と答える。

醍醐味を知ってしまった以上、これからも俺は裸足ナイトトレイルランニングを楽しむ。

VO2 Max55。

リカバリータイム22時間。

距離11.59km、カロリー1,235C、平均心拍数139bpm、最大心拍数168bpm、無酸素運動TE2.0、有酸素運動TE3.5、時間2:51:59、移動時間2:32:55、経過時間2:51:59、平均ペース14:50 min / km、平均移動ペース13:11 min / km、最高ペース0:46 min / km、高度上昇701m、高度下降714m、最低高度193m、最高高度645m、平均ケイデンス126spm、最大ケイデンス256spm、平均歩幅0.56m、平均上下動比9.9%、平均上下動5.4cm、平均GCTバランス50.1%左 / 49.9%右、平均接地時間412ms、平均気温28.2°C、最低気温27.0°C、最高気温29.0°C、気温26.1度、曇り、体感26.1度、8kph東南東の風、湿度70%。

-裸足ランニング実践記録
-, , , , ,

Copyright© 裸足ランニング , 2024 All Rights Reserved.