『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』概要
『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』(鶴見辰吾、ソフトバンク新書、SBクリエイティブ、2016年11月4日)は、俳優の鶴見辰吾さんがランニング知識ゼロの状態から2回の横浜マラソンを完走から得た知見を惜しみなく披露している経験談。
ランニング知識ゼロの状態から始めて第1回横浜マラソン(2015年)では3時間12分58秒、第2回横浜マラソン(2016年)は3時間9分27秒という好結果を叩き出している。
『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』の魅力。
それは、鶴見辰吾さんの体験談の中に溢れる横浜マラソンへの想い、ランニングやマラソンのはまり方、ランニング知識ゼロから築き上げたさまざまなノウハウ集だ。
以下では私の印象に残った主だったところを紹介しよう。
マラソンの下地づくり
マラソンの下地づくりにはロードバイクを活用している。
元々39歳からマウンテンバイクから自転車を始めてロードバイクで足に着地衝撃の負担をかけずに鍛えていた。
だから『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』でもランニングするなら走らずに先ずは─特に体重がある人ならなおさら─ロードバイクでの心肺機能向上トレーニングを勧めている。
とはいえ人が多い路上だと速いペースでなかなか走れない。だからジムにあるエアロバイクを漕ぐか、ロードバイクを買って自宅の部屋で漕げるセッティングをして漕ぐか、もしくはエアロバイクを買って自宅で漕ぐか、のいずれかになるだろう。
同時に『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』を参考に食事やリカバリーといったコンディショニングも研究しておく。
ランニングで足の調子が悪くなった時に自転車があれば自転車でトレーニングできる点も見逃せない。
マラソントレーニングの指針
さて、自転車で心肺機能を鍛えたらいよいよマラソントレーニングに入る。
マラソンでは完走目的なのか、サブ4(4時間以内完走)、サブ3(3時間以内完走)といった目標を立てる。そしてその目標に見合ったトレーニングプランを立てる。
私たち市民ランナーの大部分はコーチをつけないで選手としての自分を自分でコーチする「セルフコーチ」といいうスタイルをとる。
もちろんランニングクラブに入るとか、有料でコーチにを雇う──という手もある。
でもランニング初心者だと何を目標にして走ったらいいか? どんなトレーニングをしたら良いか、わからないよね。
実はランニング経験者でも手探り・無手勝流で記録が頭打ちのままだったり故障するランナーも多い。
さて、鶴見辰吾さんは人生初マラソンのためにどうしたか?
鶴見辰吾さんはスマホの『Nike + Running』(2017年1月4日現在は『Nike + Run Club』)アプリで無料のトレーニングプランを指針にしてマラソントレーニングに励んだ。『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』では「ナイキ先生」と名付けている。
これが誰にもうまくいくかは別にして、このアプリに限らず無料のコーチ機能があるスマホのランニングアプリがあれば駄目元で試してみる価値はある。なにしろ無料が魅力。それに設定された目標を次々こなしていく達成感も味わえる。
もし駄目だったら有料でコーチにトレーニングプランを組み立ててもらって、トレーニング中も疑問点や調整法のアドバイスをもらえば良い。
上記では『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』から2つのノウハウ概要を紹介した。あくまで概要だから詳細は『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』でどうぞ。
『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』を楽しく読む方法とは?
『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』では体験談を通して様々なノウハウが開陳されていくからそれらを追体験しながら楽しくさらりと読めてしまう。だから一読だと読みこぼしが出てくる可能性も高い。なので何度も要再読。
最後に『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』の読み方を伝授。
『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』執筆時点で52歳だとすると、39歳からのアスリート歴13年の鶴見辰吾さんが蓄積してきた様々なノウハウから私たちランナーは何を盗めるか? という視点・観点で読んでみると良い。
それで自分の琴線に触れた部分から先ず実践して自分に合ってれば日々の生活やトレーニングに取り入れよう。
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