裸足ランニング・ベアフットランニングの実践記録

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『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』を読みこなす

『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』を読みこなす

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『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』概要

『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』(監修 廣戸聡一、日東書院本社刊)は、お子さんと親御さん向けの4スタンス理論解説書。2007年12月に出版された『ぐんぐんこどもの足が速くなる 4スタンス理論で劇的に変わる』を加筆訂正して再編集。

『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』の表紙には「スポーツ万能な子に育つ! 親子で楽しくトレーニング!」、「すぐに効果が出る! 子どもを俊足にするヒミツとは!? 4タイプを見きわめてメキメキ上達!」「学校では教えてくれない逆上がり、マット運動、とびばこの(秘)テクも!」、「野球、サッカー、バスケ、ドッジボールなど必須球技もこれで完璧!」、「だれでも運動会のヒーロー&ヒロインに!」、「4スタンス理論をさまざまなスポーツで実践」、「からだの使い方をわかりやすく解説! 今まで学んだことのない画期的な体育の練習法!」と殺し文句満載。

裏表紙にも「速く走る方法は人それぞれ違います!! さらに本文ではスタートやゴール時のフォームまでタイプ別に詳しく解説」、「自分のタイプを本文16ページからのチェック方法で確認しよう!!」と駄目押し。

128ページ中、前半64ページまでフルカラー。残り後半2色刷り。

私が4スタンス理論に着目している理由

私が4スタンス理論に着目している理由。

ランニングフォームの多様性を肯定している部分。マラソン大会でトップランナーから市民ランナーまで十人十色のランニングフォーム。しかし共通点と相違点がわからないことには何も分析できません。

4スタンス理論を頭に入れておくと、ランニングフォームを少なくとも4分類して分析できるようになります。たったそれだけで自分を含むランナーを見る目が養う道具が手に入る。これが私が4スタンス理論に着目していろいろ試している理由です。

『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』で、ランナーに必要な情報はどこにある?

さて、『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』に話を戻すと、まず「第1章 Reash理論・4スタンス基本理論」を読んで、4スタンス理論を知る、再確認しましょう。

第1章を読んで自分のタイプを知るためのチェク法の動作をやっただけでは自分のタイプを決め兼ねるかもしれません。

「第2章 劇的能力進化のプロセス」中の「子どものはじめてプロセス3 立つ」、「子どものはじめてプロセス4 歩く」、「子どものはじめてプロセス5 とぶ」、「子どものはじめてプロセス6 走る」や、『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』全体を読むとヒントになって、普段の習慣から自分のタイプに気づく場合もあります。

自分のタイプを知る上で、自分が日常動作を行っている時の感覚を客観的に把握していることが重要。でも普通の方にはそれも難しいかもしれないのでスマートフォンで普段自分が動作しているところを撮って、自分がどのタイプに当てはまるか見てもいいでしょう。

どうしてもわからなければとりあえず保留にしておくと、後で気づくこともあります。

そしてランナーに必要な情報がありそうな「第3章 やってみよう! かけっこ編」。ここでタイプ別の短距離走に必要な情報が得られます。

第3章中「子どもに教える一番大切なこと」、「タイプ別フォーム研究・1」、「タイプ別フォーム研究・2」、「タイプ別フォーム研究 短距離編・1」が長距離走でも役立ちます。

『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』から私が得たものとは?

親子向けだから大きな写真が多く、要領を得た簡潔な説明でわかりやすくなっています。

複数の4スタンス理論関連書籍を読み、ランニングで試してきました。でも、その実践で得られた感覚と書籍との説明が合っているのかいまいち不明点もあったんです。

今回の『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』中の説明と自分で見出した感覚=仮説が一致していたので、4スタンス理論の理解が身になっていることを確信できました。

『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』の残念な点

『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』を読んで気づいた残念な点や誤植? を挙げておきます。

12ページの4スタンス表と13ページの4スタンスチェック表および20ページのタイプ別に見るアスリートの図で順番が違うので読者が混乱しそう。

29ページ上に「Aタイプはみぞおちとひざがいっしょに前へ BⅠ」となっていますが「Aタイプはみぞおちとひざがいっしょに前へ A」だと思います。同ページ下の「Bタイプは腰と首のつけ根がいっしょに前へ BⅠ」も「Bタイプは腰と首のつけ根がいっしょに前へ B」だと思います。

46ページAタイプの写真で矢印が腰から出ているところ。鳩尾(みぞおち)から矢印が出ると思います。

『4スタンス理論で子どもの足が速くなる! スポーツが劇的に上達する!』を活用する前に

「4スタンス理論は(悪い)癖を助長するからダメ」みたいなことを言う人たちがいます。

4スタンス理論実践の前提として、実は4スタンス理論の立ち方、姿勢があります。

トップランナーは姿勢ができていて当たり前。だから軸がぶれにくい。ですが市民ランナーは日常もランニング中も悪い姿勢の場合が多いんです。

姿勢が悪いままで4スタンス理論に限らず何を試しても悪い面が表に出てきて当たり前。しかも市民ランナーの場合、自分で気づいてないことが多いんです。市民ランナーに動画撮影して見せると「走っている時に自分がイメージしてるランニングフォームとぜんぜん違う」と愕然とする場合もあります。

自分の主観的な感覚に頼るより、主観的な感覚と客観的な情報を一致させて、改善し続けることが重要。

だから市民ランナーの場合、4スタンス理論を試す前に姿勢を改善すると自分の特性のよい面を引き出せるようになります。

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