裸足ランニング・ベアフットランニングの実践記録

裸足ランニング

『リディアード・コーチング承認クリニック(2016年秋編 Part 1 in 東京)』受講。右が講師のリディアード・ファウンデーションの橋爪伸也さん、左が『リディアードのランニング・バイブル』訳者の小松美冬さん。

『リディアード・コーチング承認クリニック(2016年秋編 Part 1 in 東京)』を受講した

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『リディアード・コーチング承認クリニック(2016年秋編 Part 1 in 東京)』を受講した。期間は2016年10月28日(金)~10月30日(日)の3日間。

会場はむさし府中商工会議所研修室(2階)。実習は府中の森公園。

講師はリディアード・ファウンデーションの橋爪伸也さん。

スペシャルゲストが『リディアードのランニング・バイブル』訳者の小松美冬さん、渡辺重治三井住友海上女子陸上部前監督。

『リディアード・コーチング承認クリニック(2016年秋編 Part 1 in 東京)』概要

下記『リディアード・コーチング承認クリニック』3日間で学んだ各曜日の大まかな感想、イー・モシコム概要説明、リディアードファウンデーションの説明になってます。実習は当然裸足で受講しました。3日めのシャープナーの実習後、ある参加者から「裸足でもスプリント走できるんですね」と驚かれたことにこっちが(えっ?)っとしました。

イー・モシコムの「リディアード・コーチング承認クリニック(2016年秋編 Part 1 in 東京) | e-moshicom(イー・モシコム)」には下記のように簡単に書いてある。実際にはもっと詰め込んだ内容。なので各曜日のイー・モシコムの概要説明の下に実際の講義内容により近い「日本でのリディアード・コーチング承認クリニック第2弾!- Lydiard – Training Course in Japan Part II | Lydiard Foundation」での説明も併載しておきます(※読みやすくするために一部改変あり)。

『リディアード・コーチング承認クリニック』10月28日金曜日18:00〜21:30

18時30分から自己紹介だと思って18時過ぎに到着したらすでに自己紹介が始まっていて焦った。受講者の大部分が陸上経験ありでしかも指導者だったからドキドキ。まあ、よく考えたら指導者養成セミナーだから当たり前なんだけど。1日めは有酸素能力の効果がよくわかりました。

受付(18:00~18:30)、各自自己紹介、リディアード方式のトレーニングの歴史的背景、世界における影響、リディアード・トレーニングの「本質」。

18:00受付開始、自己紹介、リディアード・ファミリー:歴史的背景、世界におけるリディアードの影響、リディアードの誤解を解く:リディアード法トレーニングの基礎、根本的考え方、リディアード式トレーニングの5つの基本、エネルギー提供の観点:ATP、ミトコンドリア、エネルギー源から見た持久力運動の原理、リディアード式トレーニングの「ピラミッド」、運動適応能力のカーブ、「リディアード・ランナー」:世界初のオンライン・リディアード・トレーニング・プログラム、ビデオ・ドキュメンタリー:「The Golden Hour」。

『リディアード・コーチング承認クリニック』10月29日土曜日9:00〜17:00

この2日間でリディアード式トレーニングでは期分けが大変重要だとわかりました。3種のヒルトレーニング実習がおもしろかった。参加者の大部分が陸上経験者及び指導者なのでフォームの勉強にもなりました。

運動生理学の要約、リディアード・トレーニングの概要(5つのブロック)と応用、午後4時からヒルトレーニングの実技。

前日の復習・質疑応答、最大酸素摂取能力: 有酸素能力とエネルギー源、体内で起こる各種現象、有酸素能力発達「走り込み」: 基礎作り、生理学的見地から見たロング・ラン、実際のトレーニングにおける応用、筋繊維に与える影響、ヒル・トレーニング: 3種類のヒル・トレーニング、ヒル・トレーニングの代用、実用編、インターバル・トレーニング: インターバル、無酸素トレーニングの誤解、実用編、コーディネーション: 有酸素トレーニングと無酸素トレーニングのバランス、スピードの養成、スピード練習: スピードのメカニズム、無酸素能力の維持、シャープナー、最終調整、ピーキングの芸術: レースに向けての最終調整、アップ・テンポ練習、テーパー、実習:ヒル・トレーニング、下り坂ストライディング: リディアードの3種類のヒル・トレーニング、その他のドリル。

『リディアード・コーチング承認クリニック』10月30日日曜日9:00〜16:00

シャープナー(50/50)の実習はしんどい。3日めはプラン立案例がメイン。午後には2人一組のグループで与えられた事例に対するアドバイスやプラン提案で自分自身にトレーニング計画を立てたり、指導経験者にはかなりプラスになる内容でとても勉強になりました。

リカバリー、レースの継続、年間計画の立て方、午前11時からスピード養成の実技、グループに分かれてケーススタディ。

前日の復習、質疑応答、「リカバリー・インディケーター」: オーバートレーニングを避けるための指針、睡眠・体重の変化・脱水状況、レースの継続: 「トレーニングの週」/「レースの週」、リカバリーの週、組み立て方・実践例、実習:シャープナー(50/50)、マクロ・サイクル: トレーニング・プランの組み立て方、長期トレーニング計画、重要ポイント、年間計画の組み立て方、個人に合った「リディアード式トレーニング」の組み立て方、非常時の対応の仕方と理由、質疑応答、グループ・セッション: ケース・スタディ。

講習後、居酒屋で懇親会。

『リディアード・コーチング承認クリニック』を学んだ所感

実は今までウェブページや本に「LSDをやると毛細血管が発達して」みたいな説明があるけど内心「ホントかよー」と思ってたんです。主張を裏付ける研究等が出典含めて書いてないので。だから孫引きが多いんだろうなぁと。今回『リディアード・コーチング承認クリニック』中に有酸素トレーニングで毛細血管が実際どうなって云々とスライドを見ながら説明を受けて有酸素レベルのトレーニングと毛細血管の関係について初めて詳細がよく理解できた。これだけでも『リディアード・コーチング承認クリニック』に参加して価値がありました。

真の期分けの意味が理解できた。「期分け」というと、今までゆっくりしたペースから速いペースでの移行?とざっくりしたイメージしかなかったんです。「スピード持久力」って言葉を分解して持久力(有酸素レベル)→スピード(無酸素レベル)=スピード持久力? よくわからん、みたいな。今回リディアード式トレーニング詳細を学んだら合理的に期分けが説明されていて具体的にイメージでき、これならトレーニングプラン立案の上で期分けって大事なんだなと理解できました。

講師の橋爪さんは米国在住ならではの情報収集力やコンタクト力がある事に驚きました。その一例を書きます。懇親会の時、裸足から『BORN TO RUN』の話題に。著者のクリストファー・マクドゥーガルさんにある事を聞いたそうです。その内容はさておき、その時に「『BORN TO RUN』にリディアードさんのことを書いている」ということを知りました。その部分を探したら256ページと259〜260ページにありました。マクドゥーガルさんは「リディアードは格段に優れた陸上人だった。指導したオリンピック王者と世界記録保持者もずっと多く、考案したトレーニングプログラムは絶対的な基準でありつづけている」259p(太文字・赤色筆者)と絶賛。こりゃリディアード学ばなきゃってなりますよね。

上記に関連して。リディアード式トレーニングをトレーニング法の基準として他のマラソントレーニングを分類できるようになります。「この指導者はリディアード式トレーニングのここを強調してプランを作ってるな」とか、「この指導者はリディアード式トレーニングのここをアレンジしてプランを作ってるけど、そのアレンジは『リディアード式トレーニングの理念と違うからダメなんじゃない」とか。

『リディアード・コーチング承認クリニック』テスト

『リディアード・コーチング承認クリニック』には受講後にテストが送られて着ます。これが参加者の復習というか本当の勉強。○×式、記述式、極めつきが事例を複数選んでアドバイス・プラン提案という問題があります。そして回答をメールで返信すれば橋爪さんのコメントが着ます。そしたらそのコメントを読んでまた復習。一方的に教えっぱなしではなく、受講後も手厚いサポートがあって助かります。

『リディアード・コーチング承認クリニック』で学んで

記録更新目的でマラソン大会に参加しているけれども自分のトレーニング法に行き詰まっているランナーや、選手指導に行き詰まっている指導者に世界的に長年定評があってアマチュアからプロフェッショナルまで採用されているリディアード式トレーニングの真髄を学べる『リディアード・コーチング承認クリニック』は合うと思いました。実際、受講者も指導者が多かったので、それだけでも高レベルのセミナーだいう察しがつくのではないでしょうか。

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