『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』(関谷良一)がおもしろかったから紹介します。
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』概要
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』(関谷良一)は、副題にもあるように2012年の東呉国際ウルトラマラソン7連覇に向けて、東呉国際ウルトラマラソン大会終了日まで100日間の記録。
日本のAmazon Kindle本で関谷良一選手3冊めの著作。
東呉国際ウルトラマラソンのレースディレクターから「練習日記を書いてくれないか」と要請を受けて書いたそう。
関谷良一とは?
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』著者の関谷良一選手は優勝経験豊富なウルトラマラソンランナー。
Amazonの『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』著者略歴によると1967年生まれのウルトラマラソンランナー。
24時間走り続ける東呉国際ウルトラマラソンで7連覇、優勝8回。スパルタスロンで2回優勝等々、輝かしい経歴を持っています。
ベスト記録はフルマラソン2時間35分、100kmマラソン7時間25分、24時間走274.88km、48時間走407.966kmとこれまた凄い記録。
ウルトラマラソンランナーはフルマラソンでも速い。
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』を読みこなす
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』は日記。
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』にはウルトラマラソン関連以外の日常の雑事も書いています。だからこそ、どうやって普段働きながら日常生活の中でウルトラマラソンのトレーニング時間をやりくりしているのか? どういう工夫をしているのか? どういう意識で取り組んでいるのか? ウルトラランナーとしてのあり方とはどういったものなのか? ウルトラマラソン大会当日まで気をつけたことは? ウルトラマラソンに参加する時の補給方法は? もしもの時の薬は何か? 等々、溢れる生活感と共に市民ランナーとして多くの点がすんなり入ってきました。
また、純粋に走る楽しさも伝わってきました。
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』は、ウルトラマラソンの考え方やトレーニング法の中にマラソン攻略のヒントを見つける、学んだことから自分のトレーニングにどう生かせるか? という目的で読んでもおもしろいでしょう。
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』最後の方。東呉国際ウルトラマラソンでの原良和選手との死闘の様子も書かれていて興味深く読みました。2人の戦略の違いからも学べました。
「あとがき」には東呉国際ウルトラマラソン翌日に行われた出版本のイベントで「関谷さん、どうしたら速く走れるようになりますか?」と質問された答えが書いてあります。さて、フルマラソンでも速くて優勝経験豊富なウルトラランナーはどう答えたでしょう? それは『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』を読んでのお楽しみ。なぜなら『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』全編を読んで真意が掴めるから。
そして私たち市民ランナーへの応援にも警鐘にもなっています。
『ウルトラマラソン勝者の100日トレーニング』Amazon(Kindle本)